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~side Yuuya~
寮へ帰りついた直後、目を赤く腫らした雪が帰ってきた。
「どうしたの?目、赤いよ?」
「……なんでもない」
彼はなんでもないと言うけれどいろいろと抱えこむのは彼の癖。話したくないのならこれ以上は追求しない。
「とりあえず、これで目を冷やしな」
僕は雪に濡らしたタオルを渡した。
その時見つけた首元の赤い痣。
「その痣、虫にでも刺された?」
痣のことを聞いたら顔を赤くして隠した。
「僕、外に出ていようか?」
これ以上一緒にいたら、雪は嫌なことを思い出してしまうんじゃないかと思ったから。
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