投げ込まれたストロー

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騒がれていたケータイ小説は、マンガになったり映画化したりで、数億は稼いだと言っていた気がする。 そうだとしたら、もうちょっと真面目に対応しておいた方がいいかもしれない。 「そう言えばさ」 「んあ?何ぃ?」 「あんたって何書いてんの?」 俺が話を振ってやると、『やだぁ、私の事が気になるのぉ―』とか言って、また騒いだ。 「私が書いてんのは推理小説」 「へぇ」 「ちなみに君は殺人犯にする予定だから」 「……」 全然違ううえに、俺は殺人犯にされてしまうらしい。
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