第一章 始まり

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「誰だぁ?こんなの作ったのは。こんなに不吉な物作って………。これは山谷の鳥居に似てるなぁ。誰かが意識して作ったのか?」 そこまで話すと一人手を上げた女子がいた。冨倉さんだ。 「先生。山谷の鳥居ってなんですか?」 「そ、それはだねぇ。昔……。」 中野先生は急にしゃべるのを辞めてしまった。なにか様子がおかしかった。 質問した冨倉さんは自分が質問したことは聞いてはいけないことではなかったのだろうかと心配になった。 「先生?」 「ごめん。気分が悪い。悪いが今日は静かに自習をしてくれ。」 そういうと中野先生は教室から出て行った。
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