#00 始まりは―…

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 アマゾン川流域青木町はとても入りくんでいるため、道を完璧に把握している者はMZDと彼の親しい人物達だけ。  初めて来た者が入るとどうなるか。それは… 「よし撒いた!」  そのまま迷う運命なのである。 「奴等を混乱させ時間稼ぎか…よく考えたものだ」  方向がわからず辺りを見回す追っ手達を遠くから覗見、感嘆の声をもらしながらMZDへ向き直るロキ。 「まぁな…でもほんの気休めにしかならない。アイツ等は俺の神力を覚えたから、それを辿って来る」 「神…」  不安そうに自分を見つめてくる影の頭を、MZDは優しく撫でてやった。 「心配すんな影っ! だって俺、神だから~」  いつもの口調でそう言ったMZDだが、影には彼が内心焦っているように見える気がした。 「さーて、とりあえず…」 影から手を離し、MZDはパチンと指を鳴らした。  
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