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「…ここが…現実世界?」
「きみ…頭大丈夫ですか」
現実世界って、ここは現実だってーの。
美土里は冷静な判断をしたようだ。
「失礼な! ワタシから見れば……あ、そうか。この世界の奴から言わせると当たり前か…ワタシとしたことが、迂濶だったな…」
美土里に言い返し、一人でブツブツと呟く女の人。彼女に対し、ひかりは何か胸に引っ掛かるのを感じ始めていた。
「この人…どっかで見たような気がする」
「何処で?」
と、友理子。しばらくひかりはぐるぐると考えた。
「うーむ…………あ、ポップンのロキに似てるんだ。というか貴方、コスプレイヤーさん?」
思い出したようで、ひかりはビシッと女の人を指差した。
「! 貴様、何故ワタシの名を!?」
ひかりに名指しされ、ちょこんと座った状態で叫ぶ女の人――ロキ。
少し理解できないような顔で立ち上がると、友理子はロキを見つめた。
「え…と、貴方…ロキさんって言うんですか?」
「ああ……ってそうだった!」
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