一章~入り口~

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それから、丁度一週間後… 居間で一人、私は昼食を食べていた。 すると、窓の外を白い煙が流れていた。 私の中に、凄く嫌な予感が走った。 すぐに外に行くと、嫌な予感は的中した…。 車庫からは煙が立ち上がり、焦げ臭さがあたり一面を覆っていた。 私は、慌てて119に電話をした。 そして、なんとか近くにあったホースで火を消そうとした。しかし、火の勢いは強くてどうすることもできなかった。出火元の2メートル先には、軽油とガソリンの入った、2本のドラム缶が置いてある。これに火が付いたら家も焼けるのは確実だった。 消防車が到着して、消火にかかり火は鎮火した。 落ち着いて、恐怖心が襲ってきた… そして、約半年間毎日と言っていいぐらい火事の夢を見続けた。
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