二章~繋いだ手~

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夢は、薬を飲みながら、毎日をなんとか過ごしていた。 このころから、どんどん心が不安定になっていった。 そして、薬の虜になろうとは… 最初は、薬も普通に飲んでいたが……普通の量では足りなくなり、気がつけば、5倍の量を使うようになり、そのうちに常に薬がなくては不安になり、生きていけなくなった。心も身体も薬におかされてしまった……。案の定…… ……薬物依存症ですという言葉。 3、4年勤めた会社も辞めることになってしまった。 この頃には、夢は自分の身体をコントロール出来なくなっていた。 人との接触を避けてしまい、引きこもりになった。 夢の家の中はぐちゃぐちゃになっていった。 夢は、家で暴れ続けた……目に見えない力に動かされるように……… 夢はこの頃、リストカット、薬物、自殺未遂に染まっていた。 もう、生きていくことが辛くて、怖くて嫌でどうしようもなく、毎日毎日死ぬことしか考えられなかった。 私は、誰もいない昼間に、首吊り自殺を実行した。 みんな、ゴメン…… そういって、紐に手をかけた…
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