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しかしそんな俺の思いとはうらはらに、そいつ津山直樹にかける声は震え、目が合った瞬間殺される!本気でそう思った。
鋭い眼光に睨まれると、体が気付かぬ内に震えだし、俺に賛同して一緒に津山を締めると勢いづいて付いてきた奴らは、一人、また一人と逃げ出し、気が付けば一人で津山と向き合っていた。
一人残った俺は、逃げられる訳もなく………
津山の腕が伸びてきた瞬間、ぶざまにも謝り命ごいしてしまった。
そんな事しても、津山の迫力に許されるはずも無くボコボコにされるんだろうなと半分諦め、覚悟して目をつぶったが
訪れる筈であろう痛みは何時までたっても訪れず……
恐る恐る目を開けると
そこには津山の姿はすでになかった。
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