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ガララララッ… 今までざわついていた教室が、真と恋が入った瞬間に静まり返った 「…お…おはよ…うござい…ま…ス」 みんなが2人を見つめる 「早く席につきなさい美山さん山沢さん」 「ハイ…」 いそいそと席に座った真と恋に周りの視線が刺さる とてつもない気まずさだった 何せ普段から学校に遅刻しない真が遅刻したのだ しかも昨日転校してきたばかりの恋まで 休み時間にはみんな口々に真と恋のウワサ話 「真も遅刻なんてするんだねェ」 「世奈…マジで朝ビビったわあたし…」 ドッと疲れた そんなふうに顔を伏せた 「恋もやるね!!転校早々に遅刻なんて!!」 世奈は大口をあけて笑い転げた そんなふうに ごくごく普通の生活をしていたのに ある時 歯車が …… 偶然にも、 歯車は、 噛み合って しまったんだ…
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