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「あんた、私に協力しなさい!私と一緒に小池君を探して!」
「こ、こいけ?」
「私の片想いの人よ!早く探さないと大変なことになるわ!私、ご利益を実現させてしまう指輪をつけてるのよ!」
彼女は指にはまった指輪を俺に突き付けた。
「この指輪には、ご利益の力を増幅させる効果があるの!例えば神社に合格祈願すれば必ず受験に受かったり、神社に無病息災を願掛けすれば絶対に病気にならなかったりするの!つまり、縁結びも同じこと!裾を踏んじゃったから、私はあんたと結ばれちゃうってことなの!」
「結構なことじゃないか」
「冗談じゃないわ!私は小池君と結ばれるために来たの!今から小池君の裾を踏みなおせば、まだ間に合うわ!あんたの責任なんだから一緒に探して!」
「ちょ、ちょっと冷静になれ。その指輪に本当にそんな効果があるのか?そんなものどこで手に入れたんだ?」
「私の家に伝わる家宝よ!効果は絶対。指輪の効果は速やかに段階的に影響を及ぼすわ。ああ、もうこんなことしてる場合じゃないわ!どうなの、手伝ってくれる!?」
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