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本人曰く、自分は無害でBLには興味が無いらしく、ただ可愛いボクをどうにかして手に入れて、あんな事やこんな事させたいとの事。
どうやら貢は知らない様だ。
危険人物とは、危険だと自覚していない人の事を指す言葉だと言う事を。
「何もしねえって。ただ淕のスカート姿は見てみ――」
「黙れって聞こえないのか? その耳は飾りなのか?」
最後まで聞く気なんかなれず、言葉の途中で遮ってやった。嫌味もオマケに。
「んー、怒る淕も可愛いなあ……」
駄目だ、寒気がしてきた。
「1回花畑へとエスコートしてやろうか?」
「花畑って最近出来たチューリップ園の事か? マジで連れてってくれんの!?」
うん、都合良い様に解釈するんじゃねぇよ。空の上にある花畑に決まってんだろ。
言い返す気力も失せ、代わりに大きな溜め息を吐き出す。
1人で何か変な想像してる貢の腹に、渾身の力を込めた拳を御見舞いして、校舎の中へと歩を進めた。
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