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羞恥を感じたのか、骸のチークが施されたほんのり赤い頬は、更に赤く染まってしまう。
「凄く素敵だよ、骸君。これならレストランでも申し分ないね」
「…っ、いやで、っ!?」
ぽすり、骸は白蘭の腕の中へ収まる。
白蘭も骸も、突然のことにぽかんとしている。
…どうやら女人が彼を押したようだ。
骸の頬に更なる赤みが増す。
「~~っ、行くならさっさと行きますよ馬鹿!」
「馬鹿って何さ!」
くすくす笑いながら言い返すと、彼は早く離すように言った。
でもその前に、本当はレストランで謂おうとした事を此処で謂ってしまうことにする。
彼の耳にそっと唇を近づけ、女人に向けて合図をして。
「結婚、しよ」
「…っ」
「…嫌…?」
いやじゃ、ないです。
胸板に顔を埋めながら骸は白蘭に謂った。
もう可愛くて愛おしくて、堪らない。
そればかりかプロポーズまでOKときた。
これはもう、勝ちも同然。
照れる君を更に煽るように、
精一杯のTiamo!
(あいしてる)(世界一幸せなお嫁さんにするからね)
(20080803)白蘭のプロポーズ大作戦
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