少年・茎

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バフッボフンッ よく晴れた平日の朝の街に響き渡る音。 音の元には、ひとつの真っ白な布団と1人の少年が居た。 「っくぁ~っっ!今日は良い天気だぜ!布団叩き日和だな♪」 少年はプラスチックでできた布団叩きを片手に、ベランダから身を乗り出して真っ白な布団を叩いていた。 「茎ー!朝っぱらから止めなさーい!」 近所の人に迷惑でしょ、と建物の中から女性の声が少年・茎の行為を制止する。 「わ~ってるって母さん!もう少しだけ~!」 茎は一向に止める気配がない 「学校遅刻するでしょうが!止めなさい!」
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