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「一人で大丈夫か?」
視線を合わすことなく、洋一は大介に尋ねる。
「んーたぶん、大丈夫。何かあったらよーちゃん来てくれるし」
満面の笑顔で大介は洋一を見ている。
「それならいいけど」
俺の方が寂しかったりして…
洋一は大介に自分の気持がばれないよう、空になった2人分の皿を片付けた。
「マジ寂しくなったら電話しろよ」
後ろから着いてくる大介に背を向けたまま、洋一は言った。
「僕、よーちゃんと違うから。それに子どもじゃないしね」
隣に並んだ大介は洋一をのぞきこんでいる。
「そうでした、そうでした」
洋一は昨日の夜を思いだし、顔が赤くなった。
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