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「よし、次売店行くぞー」
「もしかして、まだ何か食べるの?」
照れ隠しもあるが、空腹感がある洋一は大介に声をかける。
「飯の後はやっぱりパンでしょ?オマエも食う?」
大介の肩に腕をまわす。
「いらない」
苦笑いをした大介は、洋一の腕をどかした。
「コーヒー牛乳飲もーっと。よーちゃんが買ってくれるらしいし」
「はいはい。お子様にはお兄さんが買ってあげますよ」
二人は今日の夜、別々に過ごす寂しさを考えないように、無理矢理明るく振る舞っているようだった。
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