2人で過ごす時⏰

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「よーちゃん、遅いよ」 教室に入ると同時に大介から怒鳴られた。 「悪い」 一言だけ謝り、洋一は大介を見た。 大介の目は赤くなり、少し腫れている。 いつもの大きな大介の目が台無しである。 洋一の一番のお気に入りの部分だった。 「オマエ、目どうした?」 「別に…」 今にも泣きそうな表情でボソっと大介は答えた。 何かあったな… いつも一番に考えて、いつも一緒にいる大介である。表情を見るだけでそれくらいとのことは分かる。 「屋上行こっか?」 「でも授業始まっちゃうよ」 「いいから行こう」 赤く腫れた目で時計を気にする大介を、半ば強引に洋一は屋上へ連れていった。
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