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「昨日ね…」
大介はつまりながら話している。
「よーちゃん、電話でなくて…」
小さな声は次第に涙声と変わっていった。
涙を我慢しながら話そうとしていることが洋一にも分かった。
「ごめん。気付かなくて」
洋一はまたタバコを取り出す。
「でもメールしたぜ」
言い訳をするつもりはなかったが、洋一も大介のことが気になっていたことは伝えたかった。
「でも電話してくれなかった…よーちゃんの声聞けなかった…」
大介は涙目で洋一を見つめていた。
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