442人が本棚に入れています
本棚に追加
「よーちゃん、3時間目始まっちゃう」
いつのまにか洋一も眠っていたらしい。大介が洋一の肩を揺らし、起こしていた。
「あ、そんな時間…」
大介に手を引っ張られ、洋一は立ち上がる。
「もう目、大丈夫か?」
洋一は除きこむようにし、そのまま大介にキスをした。
「うん。大丈夫」
照れながらも大介は答える。そして、走り出した。
「今日は泊まり来るんだろ?」
「どうしよっかなぁ」
「また寝れないぞ」
いつものように洋一は大介をからかう。
「僕、子どもじゃないもん。よーちゃんとは違いますから」
さっきまで走っていた大介は足を止め、振り返った。そして、洋一に近付くと背伸びしてキスを返した。
「もう1回、犯られたい?」
「えぇぇ」
また大介は走り出した。
もう絶対離さねぇ…
そう心に決め、洋一も大介の後を追い掛けた。
最初のコメントを投稿しよう!