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いくら心から一緒じゃなくても、かつては一緒だった仲間…
だから今はどうであれ仲間。
文句何か、言わせない。
「朱美、和己…あんたら何時まで共同墓地なわけ?」
はぁ…と深く溜め息をつく。
無理に合わせてまで一緒に居るのが友達じゃない。
「共同…墓地…?」
和己は国語が苦手だったな…
比喩だって理解してないかも。
「大切なのは協調性だけじゃない、自分らしさも大切だって言ってるの。」
そう、苦手なのに一緒に居るのが強さじゃないんだって。
「私が生きてる時もだったけど…鸚鵡(おうむ)返しばっかりで個性無いわ。籠から出たら?」
くすりと嫌味を込める。
彼女達は、これを乗り越えなければならない。
それが今の私の未練であり彼女達の試練だから。
「…何が言いたいの…?」
奈都が睨みつけてくる。
まぁ、恐く無いが。
「死んだ奴に、何が分かるって言うのよ!」
怒鳴り、バンッと机を叩く。
「分かるわよ…」
目を伏せる。
失った物の大切さ位、死人にでも分かる。
「本当の仲間はそんなんじゃない…自分でも分かってるでしょ…?」
かつては言いたい事言って、互いを違う者としと理解して、笑顔を見せあった…
そうゆうあの頃の私達みたいのが…
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