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「雪玉?……まさか……!」 「ご明察!」 ルナはニヤニヤとしながら雪玉を手の平の上で転がし、突然遠くに見える古い家の窓に投げ付けた。 「(やっぱりだ!)」 フロウスが驚いている中、雪玉は窓にぶつかる音と共に飛散し、窓には雪玉の小さな破片が残った。 するとその直後、雪玉をぶつけられた家の扉が開き、一人の老人が姿を現した。 「こら!ワシの家の窓に雪玉をぶつけたのは誰じゃ!」 「ごめーん、あたしでーす。」 「……ん?お嬢ちゃん誰じゃ?」 老人はルナの顔を見て首を傾げ、ゆっくりと歩を進めて歩み寄って来た。 「お嬢ちゃん、どこから来たのじゃ?」 「やだなー、おじいちゃん。あたしのこと忘れちゃったわけ?いくらあたしが綺麗になりすぎたからって……これだから老人は困るのよ。」 「(マ、マスター……なんてきつい言葉なんだろう……)」 いつも以上に口の悪いルナの言葉に、さすがのフロウスもツッコミを入れる余裕が見つからずに黙り込んでいた。 するとルナは不思議そうな様子をしている老人を見て、仕方なさそうにため息をついた。 「あたしよ、あたし!ルナよ!」 「ルナ……っ!ルナ!?」 本人に言われてやっと気付いた老人は目を丸くして固まり、恐る恐る言葉を続けた。
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