予感

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「ふにゃふにゃーん、ほにゃほにゃーん……っと!」 「ローズ……何その変な掛け声。」 「掛け声じゃないよ!?」 ルナの故郷の村を出発して神界を目指しているルナ達は、のんびりと歩を進めていた。 「っていうかさ、神界にどうやって行くのさ?何か方法あるの?」 「あるよー?説明が長いけど聞いちゃう?長いよ?」 「……やめとくわ。あんたも説明するの面倒みたいだし。」 ルナは説明が長くなることで自分が嫌になることを察知し、説明が長くなることを強調したことからローズ自身も話すのが面倒なことをすぐに理解していた。 だがそんなどうでもいいことより自分の目的の一つでもある天獣の事が気にかかっていた。 「いよいよ四体目の天獣か……四体集まったらベルティオンから紅月の情報を得られるわ。」 「隊長、私はよくわからないのですが……紅月とは?」 「なんか次元を斬り裂くっていうギアらしいわ。それがあれば異界に……」 リネイシアやルシフィーネとの戦いを続けながらも、三年前にゼノンとの戦いで異界に消えたカイルの事を、ルナは忘れてはいなかった。 だがそんな真面目なルナの意気込みを打ち砕くかのように、ローズが体を震わせながら振り返り、驚いた表情でルナを見つめながら口を開いた。 「ル、ルナちゃん真面目すぎて気持ち悪いよ!」 「(……ツッコミ入れるのもめんどくさいわ。)」
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