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「しかし隊長……スレイは一体何を試すつもりでしょうか?」
「さぁね。ま、あいつが何か行動起こす時は考えがあるからに決まってるけどさ。」
ルナはローズの口を塞ぎながらそう返すと、少しソワソワした様子で片手で頭を掻いた。
「まぁその……何も無ければいいんだけど……」
「ルナちゃんスレイっちの事心配してるぅー!ラブラブー!」
「うっさいわ!」
ルナの手を無理矢理引き離して楽しそうな表情で言い放つローズに対し、ルナは頬を赤らめながら何度も叩いた。
それを横で見ていたミオは苦笑いを浮かべていたが、少し嬉しそうな様子で笑った。
「(隊長もスレイも互いに毎回反発してるように見えるが……心の奥では信頼しあってるんだな。見えない所での深い絆……羨ましいという気持ちしか持てないな。)」
ミオはルナとスレイの関係を嬉しく思いながら眺めていたが、ルナとローズが子供のような喧嘩を未だに繰り広げているのを目の当たりにしてがっかりとした。
「この馬鹿娘ー!変なこと言ったら本気でぶっ飛ばすからね!」
「ルナちゃん照れてるぅー!」
「黙りなさいっつーの!」
「(……隊長にとってローズ様は天敵だな……)」
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