20人が本棚に入れています
本棚に追加
/104ページ
魅和を眠りの国から連れ戻してくれたのは、暖かい朝の日差しと小鳥たちの美しい歌声だった。
事件から二日。魅和は大澤達と別れたあと、優しい婦警によって保護されていた。
保護されているだけあって家には帰らせてもらえず、一人で出歩かせてもらうことさえできない。
それでも、今借りている部屋はいたってシンプルで、使い勝手は良かった。
ただ、事件の日以来、魅和は眠りにつくたびに悪夢にうなされるようになっていた。
最初のコメントを投稿しよう!