きらめく雪景色

3/7
前へ
/75ページ
次へ
  「おいはな。もう寒いから,こちらへ来い」   「うんっ!」       先程まで強張っていた顔から一瞬で笑顔に変わり,はなは小鳥のように小さく飛んで,俺の腕の中に飛び込んできた。     俺もまた,はなをしっかりと抱きとめる。       「寒くないか?」   「大丈夫!ビビが居れば寒さなんて平気だよ!」       はなはそう言って,ニコニコと俺に笑いかけた。     その笑みに俺は「そうか」とだけ短く言葉を返す。    
/75ページ

最初のコメントを投稿しよう!

130人が本棚に入れています
本棚に追加