130人が本棚に入れています
本棚に追加
「おいはな。もう寒いから,こちらへ来い」
「うんっ!」
先程まで強張っていた顔から一瞬で笑顔に変わり,はなは小鳥のように小さく飛んで,俺の腕の中に飛び込んできた。
俺もまた,はなをしっかりと抱きとめる。
「寒くないか?」
「大丈夫!ビビが居れば寒さなんて平気だよ!」
はなはそう言って,ニコニコと俺に笑いかけた。
その笑みに俺は「そうか」とだけ短く言葉を返す。
最初のコメントを投稿しよう!