秘密にするなっっ☆

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夕食は戒が好きそうな伊勢海老のグラタン。 さっきまで沈んでいたのが嘘のように戒は目の前の料理をたいらげていく。 お前の身体のどこにその量が入っていくのか毎回、俺は不思議なんだけど(笑)。 まぁ、幸せそうな顔を見るだけでも俺は満足するんだが。 『戒、ここ付いてる。』 「どこ?」 高校生なのに食べかすつけてるなんて、めちゃくちゃ可愛いな。 『ここだって。』 教えてやってるのにわからないらしく、めちゃくちゃ探してる。 ぷっ。 ダメだ。 めちゃくちゃ可愛くておかしい。 きっ。 「炎さんの意地悪っっ!」 睨まれてそう言われたが逆にそれって煽るだけだぞ。 まぁ、あんまりいじめすぎても可哀想だしな。 『ここだよ。』 「だから、何処だよ?!」 ペロッ。 俺は戒の食べかすを舐めて綺麗にした。 かぁああああ…。 戒が真っ赤になる。 毎回、やってるはずだけど、反応が新鮮で可愛いな。 ぷいっ。 顔を背け、戒は食事に夢中になった。 照れなくていいのに。本当に可愛い。 ん? 兄貴、やけに静かだな。 兄貴を見ると俺と戒を見て笑っていた。 やはり、性格一番悪いな。(笑)
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