夢じゃない☆

15/18
前へ
/228ページ
次へ
車に乗ると何だか清々しい気分になった。 戒は隣で相変わらず照れてるみたいだけどな。 ぎろっ。 「何、笑ってんだよ。」 戒が睨みながら言う。 いや、わりぃ。 やっぱ、好きな奴が隣に乗ってたらそりゃ顔がにやけちまうもんだろう。 『いや、嬉しいと思ってさ。』 キョトン。 戒、だからそんな表情すんなって。 俺は苦笑する。 ホントに戒は見ていてあきない。 そんな俺を戒は不思議そうに見つめる。 おいおい。 そんなに不思議そうな表情すんなって可愛いすぎるんだから。 『戒が俺を「好き」って自覚してくれて、一緒に母さんに報告出来てさ。』 「報告って…。」 かぁあああ。 戒は顔を真っ赤にして俯く。 俺は本当に嬉しかったんだ。 だから、今日は本当に幸せな日だと思うぞ。
/228ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2425人が本棚に入れています
本棚に追加