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車に乗ると何だか清々しい気分になった。
戒は隣で相変わらず照れてるみたいだけどな。
ぎろっ。
「何、笑ってんだよ。」
戒が睨みながら言う。
いや、わりぃ。
やっぱ、好きな奴が隣に乗ってたらそりゃ顔がにやけちまうもんだろう。
『いや、嬉しいと思ってさ。』
キョトン。
戒、だからそんな表情すんなって。
俺は苦笑する。
ホントに戒は見ていてあきない。
そんな俺を戒は不思議そうに見つめる。
おいおい。
そんなに不思議そうな表情すんなって可愛いすぎるんだから。
『戒が俺を「好き」って自覚してくれて、一緒に母さんに報告出来てさ。』
「報告って…。」
かぁあああ。
戒は顔を真っ赤にして俯く。
俺は本当に嬉しかったんだ。
だから、今日は本当に幸せな日だと思うぞ。
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