秘密にするなっっ☆

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そういや、戒がこの家にきて何ヵ月になるんだ? けっこう慣れてきたよな。 最初はガチガチで見てるこっちが心配したんだが…。 コンコン。 扉がノックされ、俺の思考は中断される。 『誰?』 「えっと、俺だけど…。」 戒? どうしたんだ、珍しいな。 俺は扉を開けて、戒を部屋に招いた。 『どうした?』 「………。」 無言かよ。 ってかマジどうしたんだろうか。 悩み事か…? 『戒?』 手を戒の前でヒラヒラさせてみるが反応なし。 マジどうした? 仕方ないなぁ。 ちゅっ。 頬にキスをし、ぎゅっと抱き締める。 するとようやく反応があり、じたばたもがく。 「何するんだよっっ!」 『何って俺が疲れてるから見舞いに来たんだろ?だったらこれくらいもらいたい。』 ニカッ。 笑って言うと、戒はほっと安心したように力を抜いた。 そうそう。 それでいい。 力を抜かないと兄貴にまたいじめられるぞ。
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