2425人が本棚に入れています
本棚に追加
『お前に沈んだ顔は似合わない。』
ぐしゃぐしゃ。
髪を乱暴に撫でてやると戒は慌てた。
「ちょっと、やめろっって…。」
んな姿も可愛くて俺は目を細める。
ヤバい。
このまま二人で居ると、俺は戒を確実に手を出してしまうっっ!
それじゃ、戒がまた警戒する。
ぐいっ。
一旦、戒を離す。
きょとんとした顔で俺を見る。
なぁ、それって俺の忍耐を試してるのか?
って、そういや、戒って天然だから駆け引きなんか出来ないよな。はぁあ。
俺ってけっこう振り回されてるよな。
苦笑する俺に、不機嫌そうに戒は睨む。
ごめん、ごめん。
『戒、飯を食べに行こう。』
手を差し出すと、おずおずと手を繋ぎ俺達は食堂へと向かった。
最初のコメントを投稿しよう!