第1章

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『ええ、では地球の神より。今回のターゲットは、東京都品川区にお住まいのフリーター。中山祐樹さん。21歳。繰り返し報告します…』  おい…。嘘だろ…。テレビにはちゃんと俺の名前が記されている字幕と、どこから手に入れたのか俺の顔写真が映されている。  俺は手探りに色んなチャンネルのボタンを押す。  全てのチャンネルには俺の顔写真と名前。しかも、いつもは砂嵐のチャンネルにも俺の名前と顔写真がある。 「おい、なんだよ…これ」  俺はリモコンを落とし、後ずさりする。  嘘だ。嘘だ。嘘だ!!
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