第1章

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 頭まで掛け布団を被っていると、ふと思う。もし、布団から顔を出したら、武器を持った人が俺を囲んでいたら…。  俺は恐怖で身動きができない。だけど、身震いはする。  殺される…。  心なしか足音が聞こえる…。  ギシギシ、ギシギシ、ギシギシ…。  俺の目の前で止まり、何かを大きく振り上げ落とす!!!!  すると、『粉雪』の着うたが流れた。 「うわぁあああああああ!!」  びっくりして布団から起き上がる。なんだ。電話が来てたんか…。  画面を見ると、剛からだ。あいつ、どうしたんだ?俺は通話ボタンを押した。
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