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?「あぁ~此処、此処。上」
紗那『上?』
首をかしげたままゆっくりと上を見る紗那
そこには一本の大きな樹の枝に立っている迷彩の男が居た
紗那は首をかしげたまま
紗那『貴方誰?』
と問いかけると
その男はニコリと笑いながら
?「俺様は猿飛佐助。所謂忍だよ?お嬢さん」
と樹の上から自己紹介する忍―佐助
紗那は忍?
と又首をかしげるばかりだ
そんな紗那をみて佐助は埒があかないと思ったのか
先程と同じ質問をする
佐助「え~と…何で泣いてるの?」
と聞いてくる佐助に
紗那は又目をウルウルさせ
顔を歪ませる
そんな紗那を見て
ヤバいと思った佐助は
一瞬で樹から降りると紗那を抱き上げ城から逃げた
佐助「で?なんで泣いてんの?」
本日何度目だろうか…
このセリフを言うのは
と思う佐助だったが
紗那が未だにグズグズ言って居るため中々話してくれない…
そんな紗那に小さく溜め息をつく佐助だったが
紗那がキュッと服を掴み始めた
佐助はびっくりして紗那を見る
紗那は目を真っ赤にさせながら泣くのを堪え
話始めた
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