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紗那『……光、いっぱい』
と嬉しそうに呟き
手を太陽にかざす紗那
暗闇から出られた
嬉しさに紗那は
ちょこちょこ歩き出し
ある所に着いた
紗那『なに?これ』
紗那の目の前には
畑があった
人参や牛蒡、葱などが
沢山あった
だが
外に出たことがない紗那は畑も人参や牛蒡などの野菜さえも知らない
紗那は畑に近付き
しゃがむと目の前にある
人参を触り出した
―ツンツン
小さな人差し指で
人参をつっつく紗那
余程人参が気に入ったのか
等々引っこ抜き出した
しかし
?「てめぇ!俺の畑に勝手に入んじゃねぇ!」
と後ろから聞こえた
怒鳴り声にビクリと
反応し後ろを振り向く紗那
目線の先には…
鍬を担いだ小十郎が居た
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