プロローグ

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キイは黒い絹をまとっていた。 魔狼族が成人すると身につけるものだ。 それはつまり、キイにも生理が来たということ。 もう、結婚できるということだ。 「あのね、アラウに一番に知ってほしくて。 この服、似合う、かな?」 キイは落ち着かなさそうに前髪を何度も耳にかけている。
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