プロローグ

5/6
前へ
/246ページ
次へ
アラウと呼ばれた狼は、金の瞳を大きく見開いた。 「本当に、成人したの?」 「うん、ほんと、だよ?」 狼の体が震えだした。 彼はこの時を五年も待っていたのだ。 ただひたすら、キイと結ばれることを夢見て。
/246ページ

最初のコメントを投稿しよう!

539人が本棚に入れています
本棚に追加