五年目の正直

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ここはキイの家だった。 裸で抱き付いてしまった後、キイは気絶してしまったのだ。 アラウは彼女を背負って送りに来たのである。 土手に横穴を掘って作られた家は、居心地が良かった。 明かり取りの窓がたくさん設けられているため、半地下でも明るい。 地面は渇いた砂を敷き詰め、布を敷いている。 食糧の入った甕や、機織りの道具が隅に置いてある。
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