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「…もう、帰ろ?明日学校あるでしょ?」
母さんが、ずっと僕を見ている姉ちゃんに言った。
外を見ると真っ暗だ。
「…うん。」
姉ちゃんは、僕を見ながら返事をして、ゆっくり立ち上がった。
「望…。また来るからね。」
姉ちゃんは寝ている僕に言った。
そして母さんと姉ちゃんは病室を出ていった。
病室には僕と遊しかいなかった。…あと、寝ている僕。
「…遊はさぁ、どうすんの?」
「?何が??」
「成仏したりするの??」
「まだしねーよ。自分の葬式見てから成仏したいんだ。」
「…そっか。葬式って明日ぐらい??」
「…多分まだまだ先じゃないかな。」
「なんで?」
「…葬式をする俺の死体が、まだ見つけられてないから。」
「…え…?」
「俺さぁ…殺されたんだ。全く知らない奴に。」
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