1章

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僕は自分の死体の前で思い出していた。 今朝、姉ちゃんと喧嘩したこと。 別にそのせいで自殺したんじゃない。 きっかけはそれだけど…。 いろいろ嫌だったんだ。 もう生きるのが疲れたんだ。 寿命の半分の半分もまだ生きてないのに変な話だ。 ちなみに、僕の寿命は100歳だと信じている。 今はもう関係ないけどね。 最初は本当に小さな喧嘩だった。 だけど、だんだんエスカレートしていった。 姉ちゃんは僕に言っちゃった。 「死ね!この馬鹿!」 「うるさい!このブス!」 僕もむかついたからつい言っちゃった。 そしたら姉ちゃんは家から思いきり出ていった。 「本当に死んじゃえ!」って言いながら。
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