二人の賢者

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「あれは、私が16才の時。まだ世界の明るき面しか知らぬころだった ふとした理由で、自分を抜いて友達2人で始めた旅のときの話しだったんだが・・・・」 焔「ふとした理由とは?」 赤のローブを一切揺らさず、口だけを動かしている 碧「今は、理由なんぞ気にせんでいいじゃないか」 そう言って、切り返した。 碧「まず、話さなければならないのは目的であろう。 その旅というのは、まだ見ぬ国にたどり着くことであった その国の方向というのだけを調べ、食糧や水などの必須道具を持ち さぁ行こう!!と言って出たものよ」 焔「お主入れて、たった三人でやるというのも。面白いのぉ!今じゃ、もう到底できないことだから、うらましく思えてきたわ」 焔が珍しく碧に興味を示した 碧の話し口調にも勢いが出てきた 「予定日数では、一週間で余裕で着くつもりだったのだか・・・皆の疲れもあったのか、方向がずれていたのか、それとも途中の雨が影響したのか。 それは分からないが、一週間経っても、一向に国は見えて来なかったのだ」 焔「ほほぉ。そしてどうしたのだ??」 焔の目先には、もう碧しかいない
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