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「紘子?」
そんな紘子の様子を不思議に思ったが、あまり深く考えなかった。
それを、後で後悔する事になるのだ。
ご飯を全部食べ終わり、悠稀が立ち上がった瞬間。
後ろに居た誰かとぶつかった。
「きゃっ!?」
「うわぁ!!」
しんっと、食堂中が静まった。
悠稀は落ちた丼を手に持ちながら、顔をあげて固まった。
目の前に居たのは、金髪に赤いメッシュをいれた、いかにも不良な格好の青年。
そしてその横には、静かな顔に少しの驚きを浮かべている青年が居た。
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