2034人が本棚に入れています
本棚に追加
「あ、悠稀もしかしてあの人達と帰るのか？」
しゅん、と怒られてた犬のようにうなだれる徹斗。
悠稀は、ふんわりと微笑んだ。
「大丈夫よ、徹。一緒に帰りましょう」
ぐいぐいと徹斗の腕を引っ張って、紘子達のところに戻る。
大樹達はあまり快い顔をしていないが、悠稀は全く気にしない。
「いいわよね？」
にっこりと、しかし反論は許さない悠稀の笑み。
誰も、反抗は出来なかった。
「仕方ないわね」
「人は多い方がいいだろう」
唯一、徹斗の事で無表情のままだった悠紫は、少し笑みを浮かべながら言う。
最初のコメントを投稿しよう！