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悩み始めた悠稀を見ながら、悠紫はまたソファーに体を沈める。 それに気付いて、悠稀も同じようにソファーに座り込んだ。 「悠稀、どうした?」 「え、座ったら駄目なの?」 悠稀は本当に驚いているようだ。 それを見て、悠紫は笑いながら首を振る。 「いや、いい」 そこまで言うと、悠稀の肩に頭を置く。 悠稀は驚いて体を離そうとしたが、悠紫の頭が置いてある事を思い出して止まる。 悠紫はそれをいい事に、そのままの体制で目を瞑った。 「……悠紫?」 遠慮したように問い掛けてくる悠稀の声が聞こえてくるが、悠紫はわざと聞こえないふりをする。 すうすうという、穏やかな寝息が聞こえてきて、悠稀は困る。 「こんな体制で寝てたら、首痛めるわよ」 呆れたような声とともに、悠紫の頭に悠稀の手が置かれる。 そのまま、とても優しい手つきで悠紫の頭を撫でる。
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