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それでも、やっぱり悠稀は悠紫が好きなわけで。
恋人同士になりたいとは思わない。
それよりも、彼の近くにいれたらいいのだ。
欲を言えば、彼の側で彼を支えたい。
悠紫に笑いかけてもらいたい。
それでも、多分もう叶わない願いだろうけど。
本日何度目か分からないため息をついて、悠稀は携帯を放り投げる。
登録したらメールをするはずだったのだが、やっぱり面倒だ。
「今日こそ寝よ」
いつもの日課になってきている、返事のないメールを徹斗に送って。
悠稀はまた、ため息。
寝たいのに寝れない。
最近は、酷く疲れているのに。
徹斗から返事が来ないだけで、こんなに疲れてる。
それでも寝れなくて、最近は寝不足だ。
心配される事があまり好きではないから、悠稀は必死に隠すのだが。
「……明日から気まずいわね」
紘子達の反応を考えて、悠稀はまたため息をついた。
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