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「あぁ、食べ過ぎた」
悠稀のベッドにごろりと横になりながら、徹斗はお腹を押さえる。
あの量を必死で食べたのだ、胃から食べたものが逆流してきそうだ。
「悠稀、俺もう無理だ」
「だらし無いわね。あれくらいぺろりと平らげなさいよ」
悠稀は無表情で無理な事を言ってくる。
「いやいや、無理だから!」
「……とりあえず、徹はここのソファーでいいわよね?」
徹斗の叫びを無視して、悠稀は枕をソファーにおく。
その枕は、徹斗が勝手に悠稀の部屋において行った物だ。
枕以外にも、徹斗が今着ているのは前においておいたパジャマ代わりのジャージだし、悠稀の机の上には徹斗のMDプレイヤーも置いてある。
それは全て、悠稀の家の悠稀の部屋に泊まる事の多い徹斗が持って来た物だ。
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