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流石の悠紫も、噴き出してしまった。
それに気付いた悠稀は、真っ赤な顔のまま悠紫を睨む。
「笑わなくてもいいじゃない」
「あぁ、悪かった。あまりにも間抜けな顔だったから」
悠紫の言葉は、当たり前だが悠稀の機嫌を悪くした。
無言で悠紫から離れると、真っ直ぐ台所へ。
邪魔されて作れなかったミルクティーを作りに行ったのだろう。
何もする事がなくなった悠紫は、すとんとソファーに座る。
返事をもらえるまで、帰らないつもりだった。
いや、でも帰った方がいいのかもしれない。
悠稀は今日、1番悩んでいた事が解決したのだ。
それなのにこんな事をしてしまって、悠稀が疲れるかもしれない。
そう思うと、流石に返事を急かすのは悪い気がした。
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