09

3/11
前へ
/373ページ
次へ
本当に気のせいなのだろうか。 人の足音と被せるようにして聞こえた、あの音は。 「念のため、ね」 自然な動作で携帯を取り出し、素早くメールを作成する。 文は一文字、「迎えに来て」だけだった。 そのままゆっくり歩いていくと、今度は少しずれて聞こえる足音。 やっぱり、誰かいる。 そう思っても、少女は焦らない。 こんな事、よくあるからだ。 「ストーカーに慣れるのって、嫌だわ」 小さくため息をつく。
/373ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2034人が本棚に入れています
本棚に追加