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大人の時間
定時制高校の教室で、相原は、隣の席に座る美貌の女をほうっと眺めやる。
(一ノ瀬…なんて影のある女なんだ…)
ふと、相原は消しゴムを忘れたことに気付き、隣の一ノ瀬に話し掛ける。
相原「…失礼…ちょっと消しゴム貸してもらえませんか……」
一ノ瀬がペンケースからそっと取り、差し出したものは、使い込まれた消しゴム…ただの消しゴムではない!かつて一世を風靡した(?)キン肉マン消しゴム、略して<キン消し>だ。知る人は知る、この消しゴムは消しゴムとしてはカナリの役たたずなのである!
相原「…消せば消すほど黒くなるのだが…」
一ノ瀬はフッと息をつく…
一ノ瀬「…過去はそう簡単に消せないものよ…?」
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