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相原は休憩時間になったので、夜の校舎の屋上に出てみた。
と、そこには先客がいた。一ノ瀬……心に深い闇を抱える女……。
彼女は屋上の片隅に座り込んで涙していた。
相原は慌てて彼女に走り寄る。
相原「ちょ…ちょっと君、大丈夫か?」
一ノ瀬は泣き笑いのような顔で力なく返す。
一ノ瀬「…あぁ…ごめんなさい…色んな幻覚が…」
相原「…幻覚!?き、君…!?」
一ノ瀬「…お兄さんも…トリップしてみる…?」
一ノ瀬は相原に、黄色っぽく丸い粒を手渡す。
相原はそれを口にやり………………
相原「……………卵ボーロ?」
一ノ瀬「…幼児期のあのころは…良かったよね…」
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