#2 もしもシリーズ①

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おかしな日本語に、葉が「うにゃっ」と反応する。 「簡単に言えば、あんたはこっちの人間たちに極力嫌われているんだよ。すごいやつなんか、簡単に殺してしまうさ」 「というか、そっちのやつの方が多いよなっ」 「え……?どうして?」 「あんたが貴族だから。ただそれだけ」 「そんな……っ」 「アニキい、夙子ちゃんどうするの?」 「そうだな……」 彼は顎に手を当て言った。 「せっかくの小娘逃がす訳にはいかない」 「な……何?」 二人の雰囲気に、身震いする夙子。 「決めた」 葉が彼を見る。どうやら決定権は彼にあるらしい。 「……」 夙子は顔を上げた。 「今からあんたを俺のものにする」 「……え?」 「あんたに拒否権は無いから。いいな」
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