#2 もしもシリーズ①

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「ん……できれば言いたくはないかな」 「あははは。どんなの見ていたんだよ」 「……」 夙祢が夙子とかぶる。どうせだったら、夙子の笑顔も見てみたかった。 でも、夙子は現実には存在しないから。 「……夙祢」 「うん?」 現実世界にいるあんたにこんなことを言ってみる。 「ー……」 「……睦月?」 少し笑ってから何かを考え、また笑顔で言った。 「いいよ、睦月」 「……うん」 その夙祢の笑顔を目に焼き付けてから、俺はまた眠りについた。  
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