#2 もしもシリーズ①

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あとは慎重に柵に足をかけ、降りればいいだけ。 「……あら?」 暗くてよく柵が見えない……。 「あッ!」 ……嘘。私……落ちてる。 踏み外した足が空中をきる。その感覚が寂しい。 し……死ぬ……? 私はグッと目を閉じた。頭を守りたかったが、気圧でできない。 地面が見えた。 「うわっ!?」 「きゃあっ!」 ……誰かの声がした。下に誰かいたのかしら? 「……」 とにかく私は生きている。奇跡……。 「誰だ?あんた……落ちてきたよな?」 「……」 目を開けてみる。 「あ……」 人がいる…私の体を受け止めている……! 「天使だわ……」 「はあ?」  
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