9人が本棚に入れています
本棚に追加
あとは慎重に柵に足をかけ、降りればいいだけ。
「……あら?」
暗くてよく柵が見えない……。
「あッ!」
……嘘。私……落ちてる。
踏み外した足が空中をきる。その感覚が寂しい。
し……死ぬ……?
私はグッと目を閉じた。頭を守りたかったが、気圧でできない。
地面が見えた。
「うわっ!?」
「きゃあっ!」
……誰かの声がした。下に誰かいたのかしら?
「……」
とにかく私は生きている。奇跡……。
「誰だ?あんた……落ちてきたよな?」
「……」
目を開けてみる。
「あ……」
人がいる…私の体を受け止めている……!
「天使だわ……」
「はあ?」
最初のコメントを投稿しよう!